私たちの祖先は石器時代(約200~1万年前)から、天然の鹿・イノシシ・貝・魚・木の実や野草を主食としてきており、日本での農業(稲作)の始まりは3000年前で、牛や豚を食べるようになったのはつい150年くらい前からのことです。また農薬を使った農業がはじまってからは、まだ50年も経っておらず、長い人類の歴史の中で食物をコントロールしはじめた期間はとても浅いと言えます。
また、日本の食物自給率や、農薬・化学肥料を使用しない有機農法の導入率は先進国においても極めて低いポジションにあり、これらのことを含めても、今後は、安全・安心な食物を安定的に確保していく上で、他人に頼らずに「自給自足」が出来る環境を整えていくことは1つのトレンドになっていくことは間違いないでしょう。
しかし日本において農業・漁業・狩猟をはじめるには規制が厳しいため非常に高いハードルを越える必要があります。私は4年前に癌になって木更津に移住してから、これらを始めてほぼ100%に近い自給率となり、主に食生活の改善によって極めて命が危険であった状況から回復しつつあります。
そこで、今後はこれまで培った自給自足に関するノウハウや経験をもっと広めていきたいと思い、今回の試みをはじめることとしました、Earth to the tableでは、将来農業や漁業を目指す人だけではなく、無農薬・無化学肥料で作る安全安心の野菜を便利な宅配で調達したい人、収穫を楽しみたい人、子供に食育を学ばせたい人など、あらゆるニーズに対応していきたいと思っています。